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宮島に新たな海底水道管が!廿日市の『水道』について再確認!

生活 2024/09/25 #水道 #インフラ

現在、宮島に新たな海底水道管が建設されています。2026年の4月からの利用を目標にしているそうですが、とっても待ち遠しいですね!今回の記事では、この廿日市市における新たな水道の歴史が刻まれることを機に、今さら聞けない『廿日市市と水道の関係』についてご紹介します!
 

はじめに

皆さん、こんにちは!毎度おなじみ、広島県廿日市市出身、廿日市市の魅力を伝えたい!WEBライターです。

 

急な自分語りになってしまいますが、最近、水道代の請求書がポストに届いたんです。暑くてシャワーをたくさん浴びていたし、結構使っちゃったかもな~と思いながら開いたら……予想よりも安くてびっくりしました!なんだか得した気分で、普段よりちょっと贅沢に、夜は大好物の、廿日市にある「宮島ブルワリー」さんのクラフトビールを開けちゃいました(笑)。

そんな感じで毎日生活していますが、ふと水道水が当たり前に出るって、本当にありがたいことだなと感じる今日この頃です。

 

そんな中(?)、廿日市市から宮島へ水道水を送る新たな海底水道管の整備が進んでいるというニュースを耳にしました。

宮島といえば、厳島神社や美しい自然が広がる観光スポットですが、そこに供給される水道水がどのように届いているかって、あまり意識したことがありませんよね。そこで今回は、この廿日市が誇る海底水道管の整備についてご紹介しつつ、廿日市市の水道にまつわる話をお伝えしようと思います。

廿日市市の豊かな自然と歴史に裏打ちされた、水道の大切さを改めて感じられる内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!

 

海底水道管の整備について

(C)HOME(HOME広島ホームテレビ

 

まずは、現在廿日市市で進行中の海底水道管の整備についてお話ししましょう。

宮島へ水道水を供給するための工事が、廿日市市の阿品から宮島にかけて行われているんですが、この工事現場では、周辺住民に事業計画を説明する一環として、見学会が開かれていました。

私も参加したかったなあ…と思いつつ(居住地域的に無理な話なのですが)調べてみたところ、60メートルもある大きな船を使って、毎分数メートルずつ慎重に埋めていくという、そのスケールの大きさにびっくり!実際にそんな大きい船が、廿日市の海に浮かぶ様子を見たら、きっと壮観なんでしょうね……!

 

なぜ新しい水道管が必要なのかというと、現在廿日市・宮島エリアで使われている水道水は、島内の浄水場と本州から供給される既存の送水管1本に頼っている状態。

ですが、この送水管が老朽化してきたため、新たに2本目の送水管を整備して、宮島への安定した水供給を確保しようというわけで、新たな海底水道管の整備が進んでいるそうです。

 

まだ記憶に新しい話ですが、2018年には、山口県の周防大島で貨物船が大島大橋に衝突し、送水管が破損するという事故がありました。

その時、1か月以上もの間、断水が続いたんですよね。当時、報道番組などでも多数のニュース映像が出回りましたが、給水車には長蛇の列ができていて、本当に大変な状況でした。住民の方々が水を求めて行列を作っている光景は、今でも忘れられません。だからこそ、こうした新たなインフラ整備は、廿日市市の住民の皆さんの生活を守るためにも本当に大切なことなんです。

 

廿日市市の水道について

では、廿日市市の水道について少し掘り下げてみましょう。

普段当たり前に使っている水道ですが、その裏には広島西部地域水道用水供給事業というシステムが存在しています。広島県の広範なエリアにわたって、安定した水道水を供給するための事業で、廿日市市もこのシステムを利用して水道水を供給しています。

 

さらに、廿日市市の水道を支えているのが、「弥栄ダム」と「魚切ダム」です。弥栄ダムは、周囲の美しい自然と調和しつつ、洪水調節や農業用水の供給など、多面的な役割を持っています。

一方、魚切ダムは、広島県内でも重要な水資源の一つ。廿日市と名前がそっくりでおなじみ、五日市町にあるダムです。市民の生活に欠かせない水道水を安定的に供給してくれる存在です。これらのダムがあってこそ、私たちの毎日の生活が成り立っていると考えると、水道や、水道事業に携わる方々のありがたみを改めて感じますね。

 

水道のことって、身近すぎて逆に普段あまり意識しないかもしれませんが、こうした施設やシステムが私たちの生活を支えてくれているんですね。ちょっとしたことですが、蛇口をひねると清潔な水が出てくるこのありがたさに、感謝を忘れずにいたいものです。

 

広島県の水道の昔と今

さて、ここで少し廿日市市から視野を広げて、広島県全体の水道の歴史を振り返ってみましょう。

 

実は、広島は昔から水に恵まれた地域というわけではありませんでした。広島市はデルタ地帯に位置し、井戸を掘っても塩水が上がってきてしまうため、良質な地下水が少なかったんです。昔の人々は、川の水をそのまま飲み水として使っていたそうですが、これが明治時代になると問題に。伝染病の原因となり、コレラ赤痢が発生して猛威を振るいました。

 

また、広島藩の時代から大火災が何度も起こり、水不足に苦労した歴史もあります。そんな中、日清戦争が起こり、広島市に大本営が置かれることになったため、水道の必要性が急速に高まりました。しかし、水道技術者がいなかった広島市は、英国人技師W.K.バルトンの指導を仰ぐことに。天皇の勅令により、軍用の水道として整備が進められました。

 

この水道整備は、軍の事業として進められたものの、市民にも使われることとなり、明治31年(1898年)に広島市の水道が完成。実は広島県の水道は、横浜・函館・長崎・大阪に続いて全国5番目の近代水道なんですよ。

今や、広島県の中のいち自治体である廿日市市でも、蛇口をひねれば水が出ることが当たり前のように感じますが、こうした先人たちの苦労と努力があってこその現在なんですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、いつもの私の記事とはちょっと趣向を変えて、廿日市市と水道にまつわるお話をさせていただきました。

海底水道管の整備をはじめ、廿日市市の水道がどれほど私たちの生活にとって重要な役割を果たしているか、改めて実感する機会になったのではないでしょうか。現代のように水道が整備されている環境に感謝しつつ、新たな海底水道管の整備が進み、より安心・安全な水道インフラが整う日が待ち遠しいですね。

ちなみに、2026年4月からこの新たな海底送水管を使って水道水を供給する予定だということです!

 

日常生活の中で、あまり意識することはないかもしれない水道ですが、これからも私たちの生活を支え続けてくれる大切な存在です。

廿日市市の恵まれた水道を大切にしながら、これからも豊かな自然と歴史にあふれた廿日市市の最高な生活を送りましょう。……ちょっと大げさでしたかね?(笑)

 

何はともあれ、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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