廿日市市をもっと楽しむための総合情報マガジン
この記事では、廿日市市を観光する際のおすすめルートを紹介します。なお今回は1日で回れるルートに焦点を絞って紹介していくので、主に宮島(厳島)の観光についての内容となります。また電車で訪れることを想定した内容となっています。
特に廿日市観光が初めての人におすすめの記事です。
なお旅行する際にはじっくり当地の歴史を学びたいという人もいると思いますので、もし興味のある人は今回紹介するルートとは別に以下の資料館を訪れてみてはいかがでしょうか。
廿日市市は広島市の西隣にあり、瀬戸内海から北西に向かって縦に長い市となっていて山深いエリアも存在します。そのためウィンドサーフィンやカヌー・カヤックといったマリンスポーツだけではなく、豪雪地帯でスキーも楽しめます。
また全国的に有名な厳島神社が離島の宮島(厳島)にあって広島市からのアクセスも便利であるため、毎年国内外から多くの観光客が訪れます。
廿日市は木材産業が盛んな町という色の濃かった佐伯郡廿日市町が基となっていますが、平成に入ってから周辺の佐伯町、吉和村、大野町、宮島町と合併を行い、2022年現在は北九州市や横浜市と同程度の総面積を持つ大きな市となっています。
観光ルートについて紹介する前に、廿日市市の各エリアの特徴について触れておきます。今回は宮島中心の紹介とはなりますが、宮島とプラスアルファの観光を検討している人、二度目の廿日市観光となる人はぜひ観光スポットの参考にしてみてください。
女鹿平温泉や、冬場のめがひらスキー場で有名な山深いエリアです。そのためヤマメやアユといった川魚や山菜といった四季折々の山の幸を味わえます。
また、スポーツ合宿や野外レクリエーションに適した宿泊施設「もみのき荘」や、吉和魅惑の里にはバーベキューやオートキャンプができる場所があり、キャンプ好きや釣り好きには堪らないエリアとなっています。
前述した女鹿平温泉、潮原温泉といった温泉旅館もあるので、温泉が好きな人にもおすすめです。
日本ならではの原風景が各所に点在している街並みを楽しめるエリアです。津和野藩参勤交代で使われた古道「津和野街道石だたみ道」やパワースポットと言われている「重なり岩」といった観光地もあります。
また初心者でも体験できる「佐伯国際アーチェリーランド」、親子で気軽に釣りを楽しめる釣り堀がある「万古渓養魚観光センター」、炊飯棟やトイレなどが整備されているキャンプ場「岩倉ファームパーク」等、レジャースポットも充実しています。
他にも温泉を楽しめる「道の駅スパ羅漢」、二重焼きや揚げパンが人気の津保美堂製菓がある昔ながらの津田商店街等もありますが、いずれも車での移動が必須です。
宮島を除いた一番海側のエリアとなります。雄滝と雌滝の2本からなる妹背の滝がある妹背の滝公園はマイナスイオンを浴びられる避暑スポットとして有名である他、秋は広島県の天然記念物に指定されている紅葉「ベニマンサク」が、おおの自然観察の森等の至る所で鑑賞できます。
また、チチヤスヨーグルトで有名なチチヤスは廿日市生まれの会社であるため、チチヤス株式会社の本社工場は見学が可能となっています(要事前予約)。チチヤスは日本初の国産ヨーグルト発売を行った会社で、明治天皇も愛飲していたと言われています。
宮島や広島市、岩国等が見渡せるて夜景も綺麗な経小屋(きょうごや)山頂展望台も大野エリアおすすめスポットの一つです。
今回観光ルートとして紹介するエリアで、離島となっているため、本州からフェリーでたどり着くことができます。
フェリー乗り場から厳島神社周辺までを中心とした北西の海沿いが観光地となっており、東側はキャンプ場等がある程度で、その他島のほとんどは原生林で覆われていて、ニホンジカをはじめとした野生動物が生息しています。なおニホンジカやタヌキは観光中に見られることもあります。
宮島には厳島神社以外にも島の海沿いに複数の神社があり、それら各神社に海上から参拝する「宮島七浦巡り」にツアーとして参加することも可能となっています。
多くの歴史上の人物も宮島を訪れて厳島神社を崇拝しており、古くからの歴史を持つエリアです。
宮島の歴史について手短に知りたい方向けに短くまとめられているページがあったので、以下にリンクしておきます。
宮島観光時に利用できる公共交通機関について紹介します。
まず別の県から新幹線で広島入りした場合ですが、広島駅で新幹線を下車しJR山陽本線に乗車して25分程で宮島口駅に到着します。この宮島口駅は、宮島行きフェリーのターミナルの最寄駅となります。
なお広島電鉄宮島線もJRに並走していて、広島駅からフェリーのターミナルがある広電宮島口駅まで行けます。
また廿日市市内には新幹線の駅がないため、岩国方面から向かう際は新幹線に乗らず、JR山陽本線で直接宮島口駅まで行くことをおすすめします。岩国駅からの所要時間は25分程度です。
広島電鉄宮島線は広島市内が路面電車となっていて、途中から通常の鉄道として走行する珍しい電車です。乗ったことがない人は一度乗ってみる価値がありますが、広電で広電宮島口駅まで向かうと1時間弱かかるので、到着時間はJRの方が早いということを覚えておいてください。
フェリー乗り場から宮島までは10〜15分程で到着します。フェリーはJR西日本と、宮島松大汽船の2社が営業していてそれぞれ特徴があります。
JR西日本のフェリーに乗船した場合は厳島神社の大鳥居付近を迂回するルートをとります。また通勤で利用する人もいるため早朝5時台〜夜は22時台と遅くまで便があるというメリットがあります。
運賃は片道180円(往復360円)、6才以上〜12才未満90円(往復180円)で、団体料金も別途設定されている他、車・自転車・バイクも別料金で運搬できます。
宮島松大汽船は直線ルートをとるためJRより到着が早くなり、JRと同様に交通系ICカードが利用できます。また買い物券が付いたお得な往復チケットもあります。
運賃もJRと全て同じで、車・自転車・バイクも別料金で運搬できます。往復チケットは500円でフェリーの往復ができる他、宮島名物の揚げもみじかもみじクロワッサンもしくは、やまだ屋で200円分買い物ができる券のいずれかが利用できてお得です。
電車を経由しないで広島市内から直接宮島に行きたい場合は、高速船を使いましょう。
高速船は瀬戸内海汽船、アクアネット広島のマリーナホップの2つがあり、それぞれ乗り場が異なります。なお高速船では宮島まで30分弱で到着できるため、JRに乗って廿日市に入り、乗り継いでフェリーに乗るより早いです。
マリーナホップは広島市中区の最南端から出ていて、広島駅からバスで40分かけてマリーナホップ桟橋まで行き、乗船します。料金は大人1,600円、往復2,600円、小学生800円、往復1,300円です。
瀬戸内海汽船は南区出島にある広島港からの出発となり、広島駅からは路面電車で「広島港」か、バスで「広島港桟橋」まで30分で到着します。料金は大人1,900円(1日フリーパス3,400円)、小人950円です。
各フェリーの公式ページへのリンクを以下に貼っておきます。
1日で廿日市観光をする場合は、欲張らず宮島観光をメインとすることをおすすめします。
宮島に上陸する前に、ぜひここに立ち寄ってみましょう。そもそも宮島は島そのものを神として崇められていたため立ち入りが禁じられている時代もありました。その神である島を拝するために建てられたのが地御前神社です。
なお広島電鉄「地御前駅」にあるため、宮島口駅の前に途中下車が必要です。駅からは徒歩で数分となります。広島から直接フェリーで宮島を目指す場合は地御前神社に立ち寄れないのでご注意ください。
地御前神社で参拝したら改めて宮島線に乗り込み、広電宮島口駅を目指します。広電宮島口からフェリー乗り場までは徒歩ですぐです。
観光の場合、宮島のターミナルである「宮島桟橋」に着いたら厳島神社方面に歩くのが定番となります。その道中の観光名所となるのが表参道商店街であり、宮島のメインストリートでもあります。
牡蠣やもみじ饅頭、穴子めしといった宮島グルメを味わえる店やお洒落なカフェがたくさん並び、雨天時でも楽しめるように上部には開閉可能な屋根シートが備わっているので、旅行者には嬉しいスポットです。
また並行して「町屋通り」という表参道より少し落ち着いていてレトロな宿や商店が並ぶ通りもあるので、行きは表参道商店街、帰りは町屋通りを通ってみるのも良いかもしれません。
賑やかな商店街を通りながらとなるので実際はもっとかかるかもしれませんが、真っ直ぐ厳島神社を目指すとフォリー乗り場から神社までは10〜15分程となります。
なお表参道商店街の途中に、廿日市市の名物である杓子を巨大化した7m以上の「大杓子」があって圧巻です。
厳島神社に到着したら大鳥居はもちろん、厳島神社境内の本殿や周辺の五重塔、豊国神社(千畳閣)などもじっくり回ってみましょう。
なお2022年8月時点では残念ながら大鳥居は改修工事中となっています。しかし2022年中に完了する予定と公式に発表されているため、どうしても大鳥居を見たいという人はもう少し待って、完了の情報を確認してから訪れてみてください。
ロープウェイで登ることができる山で、弘法大師が開創した1,200年の歴史を持つ大聖院や、麓には秋に紅葉の名所となる紅葉谷公園等があります。
弥山は535mの標高なので頂上の景色も良いですが、ロープウェイに乗りながらの景色も美しいので、ぜひ15分の乗車時間の間に眺めてみてください。
なお弘法大師が修行した場所というだけあって、山頂まで行くとなるとロープウェイの駅で降りてから整備されていない険しい道を通ることとなりますが、登山も味わいたい人、山頂の景色を眺めたい人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後はファミリーにもおすすめの水族館で、厳島神社の出口からは徒歩5分程で到着します。
瀬戸内海の自然や特色を伝えることをコンセプトとしたみやじマリンは、常時350種13,000匹以上の生きものを展示している他、ライブプールではアシカのショー、アザラシ、ペンギンの撮影会カワウソやトドのお食事タイムといったイベントも開催されています。
開演時間は9:00〜17:00(最終入館16:00)、入館料は高校生以上が1,420円、小・中学生710円、幼児400円、団体割引や学校利用料金が別途設定されています。
今回グルメ情報は入れていないため、宮島のグルメについて知りたい人は以下のようなサイトを参考にしてみてください。
絶対食べて!おすすめの宮島グルメを地元編集部がまとめて紹介します
宮島観光で美味しい食事が食べたい!穴子や牡蠣料理の人気店など20選
今回は1日で周ることができる宮島の観光を中心に紹介してきましたが、廿日市市は他にも様々な種類のレジャーが楽しめ、グルメも海の幸・山の幸の両方が楽しめる場所がたくさんあります。
しかし初めて廿日市市を訪れた際は今回紹介した観光地が特におすすめのスポットとなるため、ぜひこの記事をお役立ていただけると幸いです。
なお廿日市市から移動して広島市内の観光も考えている方は、以下のような記事を参考にしてみてください。
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