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地元の強みを再確認!今さら聞けない「日本三景」基礎知識!

ネット情報 2024/06/25 #日本三景 #豆知識 #名所

我らが地元、廿日市市を代表する観光名所といえば、やっぱり宮島ですよね。「安芸の宮島」といえば、言わずと知れた日本三景のひとつに数えられる、歴史的な名所です。今回は、そんな「日本三景」について、今さら聞けない基礎知識をおさらいしていきます!
 

はじめに

皆さん、こんにちは!廿日市市の魅力を伝えたい!WEBライターです。

今回は、「日本三景」についてご紹介します。我らが廿日市市宮島もその内に数えられる「日本三景」ですが、案外場所や名称しか知らないというような方も少なくないのではないでしょうか?

 

我らが地元・廿日市市は、瀬戸内の豊かな海と中国山地に挟まれた、自然豊かで歴史深い地域です。その中でも、宮島は世界遺産にも登録されている観光地として、多くの人々に愛されています。

この記事では、今さら聞けない日本三景の基礎知識と題して、「日本三景とはそもそも何か」をはじめ、地元宮島の魅力についても深掘りしながら詳しくお伝えしていきます。

 

それでは、一緒に日本三景ツアーに出かけましょう!

 

日本三景って、何?

まず、そもそも「日本三景」って何なの?という点からご紹介します。

 

日本三景とは、その名の通り、「日本国内で特に美しい景観を持つ三つの場所」を指します。この概念は江戸時代初期の儒学者である林春斎が「日本国事跡考」という書の中で提唱したもので、厳島(宮島)、天橋立、松島が、まず「三処奇観」として選ばれました。その「三処奇観」の名が変容し、今日では「日本三景」と呼ばれるようになったのです。

 

日本三景と言うだけあって、それぞれの地域の景観は、自然の美しさと人々の文化が融合した独特の魅力と美しさを持っています。

次は、日本三景それぞれの地域について、もっと詳しく見ていきましょう!

 

日本三景① 宮島(厳島)

宮島の歴史・風土・文化

「日本三景」のひとつ「宮島(厳島)」は、我らが広島県廿日市市に位置し、瀬戸内海に浮かぶ、30キロ平方メートルほどの小さな島です。島の全土が「花こう岩」という岩で構成されています。

宮島は島全体が信仰の対象になっており、島内には推古天皇元年(593年)に創建されたとされる、厳島神社があります。また、806年には弘法大師空海が島からの霊気を感じたことから弥山に御堂を建て、真言密教の修験道場となりました。

 

およそ1400年もの昔から、多くの人々の信仰を集めている、霊験あらたかな場所なんです。改めて歴史の重みを感じますね!

 

宮島には何があるの?

宮島と一言で言っても、島内には数多くの特徴的なスポットが点在しています。

まず思い浮かぶのは、やっぱり厳島神社ではないでしょうか?
海上に立つ大鳥居が象徴的な厳島神社は、満潮時には海に浮かぶように見え、干潮時には歩いて近くまで行けるんですよ。

 

また、弥山(みせん)という霊峰があり、山頂からの眺望は絶景です。弥山は山岳信仰の対象ともなっているため、現代でもパワースポットとして人気がありますね!

近くの紅葉谷公園では、秋には美しい紅葉が楽しめ、宮島ロープウェーでの空中散歩も人気です。

 

加えて、実は宮島の中には、固有の植物(ミヤジマシモツケ・ミヤジマカエデ)や固有の昆虫(ミヤジマトンボ)が生息しています。ただ、これらは全て絶滅危惧種となっています。観光の際にも自然を大切にする心を忘れず、保全に力を入れていきたいですね。

 

宮島周辺の名物は?

日本三景の美景を楽しんだ後は、おいしい広島グルメでお腹を満たすのも欠かせませんよね!

 

宮島周辺の特産品としては、やはり何と言っても、「牡蠣」と「もみじ饅頭」が有名です。

牡蠣は特に有名で、宮島エリア近辺の牡蠣小屋などでも新鮮な牡蠣料理を楽しむことができます。

また、もみじ饅頭はお店によって様々な特長があり、お土産にもぴったりです。牡蠣ともみじ饅頭については、廿日市コンシェルジュ内の別記事でも紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください!

 

広島グルメの代表格『牡蠣』を、廿日市市で食べつくしちゃおう!

これを選べばハズレ無し!廿日市市らしさ溢れる『お土産』特集!

 

宮島の魅力まとめ

著者は、宮島の魅力はその「多様性」と「調和」にあると考えています。

周囲の瀬戸内海と弥山が持つ景観の美しさ、歴史ある厳島神社、そして豊かな生態系が一体となって、訪れる人々を魅了しています。季節ごとに異なる表情を見せる風景も魅力の一つであり、個人的には、春の桜と秋の紅葉はぜひ一度は見てほしい風景です!

 

また、著者は幼いころから毎年家族で厳島神社の「管絃祭(かんげんさい)」に訪れています。平清盛が平安期に都で行っていた「管絃の遊び」をアレンジしたものだそうで、華やかに飾り付けられた大きな御座船が、管絃を奏しながら宮島の神社と対岸の神社を行き来する、とても優雅な景色を楽しめます!さすがは日本三景と呼ばれるだけあるな、と毎年思っています(笑)。

今年の管絃祭は7月22日に行われるそうです。今から楽しみですね!

 

日本三景② 天橋立

天橋立の歴史・風土・文化

次にご紹介する「日本三景」のひとつは、「天橋立(あまのはしだて)」です。天橋立は京都府宮津市に位置していて、宮津湾と阿蘇海を隔てる、全長約3.6キロメートルの「砂州」と呼ばれる砂地です。幅は約20メートルから、広いところで約170メートルだそうです。

天橋立は日本三景だけでなく、日本の名松百選や日本の渚百選など、数多くの日本百選に選ばれているそうですよ!また天橋立は、「丹後天橋立大江山国定公園」の特別地域にも指定されています。

 

天橋立という名前は、「丹後風土記」という書物によると、日本神話における創世神の一柱である伊射奈芸命(いざなぎのみこと)が天界と下界を結ぶために、梯子を立てておいたところ、伊射奈芸命が寝ている間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったという逸話が由来になっているそうです。

確かに、細い部分と太い部分が交互に続いている様子は、梯子や階段のように見えますね!

天橋立の楽しみ方

日本三景のひとつである天橋立の名物は「股のぞき」。股のぞきは、天橋立に背を向けて深くお辞儀をするような姿勢になって、脚の間から景色を見ることを指します。

景色が逆さに見えるため、まさに名前の由来にもなっている天にかかる橋(梯子)のように見えるんだそうです。

 

著者も実際に行ったときに股のぞきをしましたが、頭に血がのぼって大変でした(笑)。

周りにも股のぞきをしている人たちがたくさんいたので、全く恥ずかしさはなかったです!皆さんもぜひやってみてくださいね。

天橋立周辺の名物・名所は?

天橋立付近の特産品としては、「丹後の魚介類」や「地酒」が有名です。魚介類とお酒がおいしいというのは、我らが宮島にも通ずるところがありますね!

また、与謝野町や舞鶴市などの周辺地域にも魅力的な観光スポットが多くあります。著者個人的には、天橋立温泉「智恵の湯」がおすすめです。日本三景めぐりの中でも天橋立は結構歩くので、旅の疲れを癒すのにぴったりですよ!

 

天橋立の魅力まとめ

著者は個人的に、天橋立の魅力は、美しい景色だけでなく、その繊細さにもあると感じています。

古くから「白砂青松」という言葉で表されるように、天橋立は白い砂浜と、約6,700本もの松で出来た土地です。しかし、海流に挟まれていることや、長年にわたる海風によって、徐々に環境は変わり続けているそうです。

現在では、日本三景に選ばれるその美観を維持していくため、海岸の保全や松の管理などが丁寧に行われています。

 

自然が生み出した偶然の産物と、人々の共存によって、繊細なその美観が維持されているのです。今後も存分に股のぞきが出来るように、天橋立の歴史を守っていきたいですね!

 

日本三景③ 松島

松島の歴史・風土・文化

最後にご紹介する日本三景は、「松島」です!

松島は宮城県中部の松島湾に位置し、約260の小島が点在する美しい景勝地です。

平安時代から美しい景観で知られ、多くの歌人や詩人がその美しさを詠んできました。かの松尾芭蕉が句を詠めないほど美しかったと記した話はあまりにも有名ですね!奥州の旅路でありとあらゆる美景を目にした芭蕉でさえも言葉を失うほどの絶景とは、まさに日本三景にふさわしい土地ですよね。

 

そんな松島湾に浮かぶ260余島の島々を一望できる4つの名所が、四大観(しだいかん)。「壮観」大高森、「麗観」富山、「偉観」多聞山、「幽観」扇谷の4ヶ所を指します。これら四大観の名前は、それぞれの場所から見える景色の印象からつけられたそうです。二つ名みたいでカッコイイですね!

私も廿日市の魅力を発信し続けて、いつか「廿日市」の二つ名をもらいたいです。

景色だけじゃない!周辺観光も楽しもう!

日本三景である松島の周辺には、観光スポットもたくさん!伊達政宗公にゆかりのある箇所も非常に多いです。

代表的な観光スポットとしては、松島の象徴とも言われる「瑞巌寺」や、政宗公の孫である光宗公の菩提寺である「円通院」、五大明王を祀った「五大堂」などがあります。

また、「みちのく伊達政宗歴史館」では、伊達政宗公にまつわる史料なども見ることができますよ。

日本三景めぐりと一緒に、歴史博士にもなれちゃいます!

 

松島周辺の特産品って?

松島の特産品として最も有名なのは、「牡蠣」です。我らが宮島とのシンパシーを感じますね!東北の牡蠣と瀬戸内の牡蠣は、海の温度の違いなどの理由で、全く違った味わいなので、ぜひ日本三景・牡蠣食べ比べツアーもしてみてください!(笑)

また、同県内の仙台市や塩竈市などの地域にも多くの観光名所があります。

著者個人的には、塩釜港近辺のお寿司もぜひ味わってほしいです!

 

松島の魅力まとめ

著者個人は、日本三景のひとつ「松島」の魅力は、その豊かな「表情」にあると考えています。

島の数が多いため、見る場所によって島の重なり合い方や景色もまったく違う印象になります。また、天候や時間帯によっても印象がガラリと変わるのも大きな魅力です。

著者が以前訪れた日は満月が近かったのですが、島々の間から月が昇り、海面に月の光が揺らめいていた景色は鮮明に目の奥に焼き付いています。

 

皆さんも、ぜひ何度も訪れて、自分好みの松島の景色を見つけてみてください!

おわりに

今回の記事では、日本三景について詳しくご紹介しました。

 

地元である廿日市の宮島だけでなく、読者のみなさんに、日本三景それぞれの魅力が伝わる記事になっていればいいなと思っています。

この記事を読んで日本三景のことがもっと気になった方は、ぜひ実際に足を運んで、自分の目でその美景を楽しんでみてくださいね!

 

そして宮島に来た際は、宮島以外の廿日市観光も楽しんでいってください!(笑)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

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廿日市市の魅力を発信していきます!

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