廿日市市をもっと楽しむための総合情報マガジン
こんにちは、広島出身・広島在住のWEBライターです。
突然ですが皆さん、『御朱印』ってご存知ですか?
そう、神社やお寺でもらえる、あれです。
僕は自称・広島お散歩マスターで、普段から散歩がてら神社やお寺を巡るのが好きだったのですが、その趣味が高じて、最近は御朱印集めにもハマってきました。御朱印帳をバッグに忍ばせておくと、なんだか旅の目的地が増えたようでワクワクするんですよね。
我らが広島には世界遺産の神社から、街なかにひっそりと佇む社寺まで、御朱印をいただける場所がたくさんあります。しかも、ただ御朱印をいただくだけじゃなくて、その周辺には風情ある散歩道や地元グルメスポットも点在していて…歩いているだけで、心がふっと軽くなるような時間が流れているんです。
今回ご紹介するのは、広島県内で御朱印がもらえるおすすめの神社仏閣5選。それぞれのスポットでの体験や、僕なりの楽しみ方も交えてお届けします。
「観光だけじゃ物足りない」「ちょっとスピリチュアルな癒しがほしい」そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。
ただし、御朱印は実際にご自身の目で見ていただきたいので、この記事に御朱印のネタバレ(写真)はありません!
それでは、さっそく1社目をご紹介します!
まず最初にご紹介したいのは、言わずと知れた「嚴島神社(いつくしまじんじゃ)」。
朱塗りの大鳥居が海に浮かぶ姿は、日本三景「安芸の宮島」の象徴でもあり、広島を代表する観光名所のひとつ。世界遺産にも登録されていて、海外からの観光客にも大人気のスポットです!
僕が初めて嚴島神社を訪れたときのことは、今でも鮮明に覚えています。潮の満ち引きで景色が変わる参道を歩いて、回廊に差し込む光の中を進むあの感覚。まるで異世界に足を踏み入れたような不思議な感覚がありました。
御朱印は、拝殿から少し離れた「祓殿社務所」でいただけます。大きく「嚴島神社」と記された文字と、御祭神の御印が並ぶ荘厳な御朱印は、まさに“神聖”という言葉がぴったり。
嚴島神社の御祭神は、宗像三女神である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三柱です。女性の守護神でもあり、芸術・学問・水の神としても信仰されています。
WEBライターを生業にしている僕としては、ぜひあやかりたい神様ですね(笑)。
御朱印をいただいたあとは、五重塔や豊国神社(千畳閣)をゆっくり巡るのもおすすめ。
もみじ饅頭の手焼き体験や、表参道商店街での食べ歩きも楽しいですよ。宮島口までのフェリーから眺める夕焼けは、言葉を失う美しさ。御朱印巡りの1ページ目として、最高の思い出になること間違いなしです。
商店街での食べ歩きについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!
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〒広島県廿日市市宮島町1-1
開門時間:6:30~18:30
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嚴島神社から少し奥に入った場所にある「大聖院(だいしょういん)」は、観光客で賑わう表参道とはうってかわって、静けさに包まれた“もうひとつの宮島”を感じられる場所。
創建はなんと806年、あの嚴島神社よりも古く、宮島でもっとも古い歴史を持つ寺院です。空海(弘法大師)によって開かれたと伝えられており、真言宗御室派の大本山として長く信仰されてきました。
境内はとにかく広く、そして見どころが多い!
僕が大好きなのは、石段を上がるごとに出会える小さなお地蔵さんたち。それぞれに違った表情やポーズがあって、ついつい足を止めて見入ってしまいます。
本堂の前では、「波切不動明王」や「十一面観世音菩薩」など、迫力ある仏像に手を合わせることができます。御朱印は、数種類の中から選べるのがうれしいポイント。僕は観音菩薩の御朱印をいただきましたが、墨字の力強さと押印の繊細さに、思わず見とれてしまいました。
参拝のあとは、裏山にのびる「遍照窟(へんじょうくつ)」へ足を伸ばすのもおすすめ。四国八十八ヶ所のご本尊が安置された洞窟で、実際に巡拝したような体験ができるんです。暗がりの中を静かに歩くと、自分と向き合う時間が自然と訪れます。
喧騒を離れたこの場所は、心をリセットするのにぴったり。御朱印を集めながら、静かな時間を過ごしたい方には、本当におすすめしたい寺院です。
大聖院の魅力については、こちらの記事でもご紹介していますので、もっと知りたい方はぜひご覧ください!
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〒広島県廿日市市宮島町210
開門時間:8:00~17:00
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画像引用:公式HP
広島市中心部からもほど近い場所に、まるで時間が止まったかのような神社があるのをご存じでしょうか?それが「空鞘稲生神社(そらさやいなおじんじゃ)」です。
最寄りは広島電鉄「十日市町駅」から徒歩すぐ。にぎやかな街中を抜けて鳥居をくぐると、急に空気がピンと張りつめるような感覚に包まれます。地元の方々の間では“そらさやさん”の愛称で親しまれていて、地域に根ざした穏やかな雰囲気が魅力です。
御祭神は、五穀豊穣や商売繁盛を司る宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)をはじめとする稲荷神。境内には稲荷神社らしい朱色の鳥居がいくつも並び、どこか幻想的な雰囲気も漂っています。
いただける御朱印は、墨文字の「空鞘稲生神社」と朱印が美しく配置されたシンプルかつ力強いもの。神職の方も親切で、御朱印の意味やご由緒について丁寧に説明してくださるのが印象的でした。
参拝のあとは、本川沿いの遊歩道を歩いてみてください。緑が揺れる水辺の風景は、ちょっとしたリフレッシュにぴったり。近くにはおしゃれなカフェも点在していて、墨が乾きたての手書きの御朱印をながめながら、コーヒー片手に一息つくのもまた良い時間です。
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〒広島県広島市中区本川町3丁目3-2
授与所対応時間:9:00~17:00
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画像引用:公式HP
次にご紹介するのは、広島県尾道市の「千光寺(せんこうじ)」。
尾道といえば、坂道、猫ちゃん、小路、そして海。どこを切り取っても絵になる街ですが、その魅力をギュッと凝縮したような場所が、この千光寺です。
ロープウェイで山の中腹まで上がると、朱塗りの本堂と「玉の岩」と呼ばれる巨岩が出迎えてくれます。この岩の上には昔、夜毎に海を照らした“如意宝珠”があったと言われ、どこか神秘的なムードが漂っています。
御朱印は、本堂そばの受付で。力強く書かれた「千光寺」の文字と、印章の美しいバランスが印象的。スタッフの方に「今日は空気が澄んでるので、遠くまで見えますよ」と声をかけていただき、本堂から見下ろす尾道水道をじっと見つめたあの時間……。静かで、胸がすっとするような、何とも言えない幸福感がありました。
境内には鐘楼や文学のこみちなどもあり、散策しながら自然と心がほどけていくような、そんな場所。帰りには坂道沿いの古民家カフェで尾道ラーメンや和スイーツを楽しむのもおすすめです。
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〒広島県尾道市東土堂町15-1
拝観時間:9:00~17:00
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画像引用:尾道観光協会
同じく広島県尾道市内にある「浄土寺(じょうどじ)」は、より静かで厳かな雰囲気を湛えた古刹です。
創建は飛鳥時代にさかのぼるとも言われており、国宝に指定された本堂や多宝塔、そして数々の仏像群が並ぶ境内は、まさに「祈りの空間」といった風情。観光地というよりも、静かに心を整えに来る人たちの聖地という印象です。
僕が訪れた日は朝の時間帯で、境内にはほとんど人がいなかったんですが、それがまた良かったんです。木漏れ日の中をゆっくり歩いて、本堂で手を合わせる…。都会ではなかなか得られない、静けさと安心感がありました。
御朱印は、端正で流麗な墨文字が印象的で、寺院の格調高さを感じる一枚。御本尊の十一面観音を表す印もありがたく、ページを開くたびに背筋が伸びるような気持ちになります。
尾道の駅からは少し歩きますが、その分訪れる価値は十分。観光地化されすぎていないところが、このお寺の魅力でもあります。
広島県の観光客数は、2023年にはコロナ禍以前の水準にほぼ戻り、賑わいを大きく取り戻しています。
その分、最近はどこも観光客に大人気で大混雑ですが、浄土寺さんはそんな喧騒からも一歩離れることができるので、観光中に人混みに疲れたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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〒広島県尾道市東久保町20-28
通常拝観:大人300円 中学生以下150円(9:00~16:00)
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広島というと、歴史的なスポットである「原爆ドーム」や、「お好み焼き」などのグルメ、人によっては「カープ観戦」などがまず思い浮かぶかもしれません。でも、それだけじゃないんです。
今回ご紹介した5つの神社仏閣は、どれも個性的で、そしてどこか“心の疲れに効く”ような場所ばかり。
御朱印は単なるスタンプラリーではなく、自分と静かに向き合う時間をくれる存在だと思います。筆で書かれた一文字一文字に込められた意味を感じながら、旅の思い出を1ページずつ積み重ねていく。
それは、自分自身の中にある“祈り”や“願い”を再確認する作業かもしれません。
旅の計画に「御朱印巡り」というキーワードをひとつ加えてみるだけで、広島の旅がぐっと深く、心に残るものになります。
ぜひ皆さんも、御朱印帳を片手に、広島県で自分だけの“心の旅”を見つけてみてくださいね。
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