廿日市市をもっと楽しむための総合情報マガジン
画像引用:広島県立美術館公式サイト
こんにちは!広島県廿日市市出身&在住、アート大好きWEBライターです。
暦的にも、いよいよ芸術の秋、本番です。秋になると「そろそろ美術展とかに行きたいな」と思いませんか?僕は思います。皆さんも思ってください。
そう思い立って、近日開催の美術展情報を探していると……見つけました!
広島県立美術館で、2025年9月20日(土)からスタートする特別展『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』。この発表を見たとき、僕の心はもうワクワクが止まりませんでした。
しかもこの古代エジプト展、ただ「歴史を眺める」だけじゃない!
音声ガイドやコラボグッズ、見た目の豪華さだけでなく、古代エジプト文明の暮らし……食べ物、信仰、葬祭の文化までを感じられる構成になっているようです。
広島に住んでいるからこそ見逃せないこの展覧会、デート先や家族でのおでかけ先としても最高だと思っています。
さて、この特別展がいったいどんな内容なのか、さっそく深掘りしていきましょう!
画像引用:『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』公式サイト
さて、その特別展『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』の内容を少しご紹介します。会期は 2025年9月20日(土)〜11月30日(日)、会場は広島県立美術館。
なんと会期中は休館日なし!思い立ったときにいつでも行けるのが嬉しいですよね。
展示されるのは、アメリカ・ブルックリン博物館が誇る古代エジプトの至宝、約150点!
ミイラや棺(ひつぎ)、煌びやかな装飾品など、教科書でしか見たことがないようなアイテムが、目の前でじっくり観られるチャンスです。
しかも日本初公開の品もあるとのことで、これは胸が高鳴りますね!文明の神秘や人々の暮らしが垣間見える構成になっていて、広島に居ながらにして“古代エジプトの世界にタイムスリップ”できる展示なんです。
さらにテンションが上がるポイントが、音声ガイド!
特別版は菊池風磨さん(timelesz)、通常版は日本テレビアナウンサーの辻岡義堂さんが担当。展示を巡りながら、まるで一緒に旅しているような感覚になれるのは最高ですよね!
料金は特別版が750円、通常版が650円(税込)。これなら2回行って、2種類とも聴いてみたくなりそうです。
そして見逃せないのが、グッズ。会場限定のオリジナルアイテムに加えて、「スヌーピー(PEANUTS)」とのコラボ商品まで登場予定!思わず手に取りたくなるようなデザインばかりで、お土産にもぴったりです!
正直、事前情報を見ているだけでもワクワクが止まりません。展示品の迫力、人気タレントによる音声ガイド、そして遊び心あふれるグッズ。
これだけ揃えば、もう広島県立美術館に行くしかありませんね。
さて、今回の古代エジプト展の会場である、広島県立美術館について、少し語らせてください。
今回会場になる場所がどれだけ“地元・広島の宝”かを知ると、このエジプト展を観に行く気持ちがもっと高まると思うんです。
広島県立美術館は、1968年(昭和43年)に中国地方初の公立美術館として開館し、1996年10月に現在の建物に新しくなりました。
場所は広島市中区上幟町2-22。
縮景園(しゅっけいえん)に隣接していて、庭園の緑と季節の風景を美術館の敷地から楽しめるのも魅力のひとつです。
収蔵作品数は約5,200点。広島県ゆかりの画家作品、日本とアジアの工芸品、そして1920-30年代の国際的な美術作品が充実しています。
常設展ではその中から選りすぐりを展示していて、美術史にさほど詳しくない人でも「この色遣いすごいな」「この形好きだな」と直感で惹かれるレベルの作品がたくさんあります。
また広島県立美術館における目玉収蔵品のひとつが、サルバドール・ダリの「ヴィーナスの夢」。
僕は初めてこの作品を観たとき、その奇妙で夢のような世界観に吸い込まれるようで、「アートってこういうことか!」と心を掴まれました。
ちなみにサルバドール・ダリの出生地はスペイン。エジプトの対岸ですね。広島県だと、呉市がスペインのマルベージャ市と姉妹関係にあるそうですよ!
広島県立美術館の入館料(常設展)は一般510円、大学生310円、高校生など若い人や65歳以上の方は割安になっています。
特別展は展示によって異なる料金設定ですが、年間を通してさまざまな催しを実施しているので、何度行っても楽しめますよ。
さらに地元・広島の応援という意味で、ふるさと納税制度を使って広島県立美術館への寄付ができます。
「ひろしま応援寄附金」の使途には、作品の購入や修復、展示の充実が含まれているとのこと。お金の話ではありますが、「こういう美術館が将来も魅力を保つために支えたい」「広島県の文化発展の力になりたい」という気持ちを持っている人は、この制度も覚えておくといいですね。
古代エジプト展を観に行くなら、展示の背景にあるエピソードや、当時の人々の考えの根幹にある『エジプト神話』をちょっと知っておくだけで、ぐっと面白さが増しますよ!
「古代エジプトの人たちは、宇宙や始まりをどう感じていたのか」という世界観を、ほんの少しですが一緒に見てみましょう。
まず、古代エジプト神話で語られる宇宙の始まりには「混沌の水」が登場します。
ヌン(Nun)と呼ばれる原初の水の中に、最初の丘(原初の地)が現れ、その上に創造神が立つというイメージです。
創造神であるとされるアトゥム(Atum)などがヌンから誕生するとされ、この創造のプロセスは「何もないところから形あるものが出てくる」という神話的な要素がばっちり押さえられていますね。
加えて、モチーフとして『蛇』が始祖神または『原初の形態』を表すものとして登場することが多いのが、エジプト神話のひとつの特徴でもあるんです。例えば、先ほどご紹介したアトゥムは、蛇の姿で生まれたとされています。
他にも、エジプト神話には蛇神アペプ(Apophis)や、原初の蛇神ネヘブカウ(Nehebkau)など、数多くの蛇が登場するんです🐍
ネヘブカウは元々は悪霊のような存在だったものの、やがて亡者の裁きや保護の役割を担う守護の蛇神として崇められるようになっていきます。
なぜ途中からこんなに蛇の話をしたかというと……今年、2025年が「巳年」だからです(笑)。
蛇モチーフに注目が集まりやすい年ということもあって、エジプト神話をはじめ、世界中の神話で蛇がどのように信じられ、語られてきたかを考えるというのも結構面白いですよ!
例えば、エジプト神話以外で言えば、インド神話のナーガ(Nāga)は水や豊穣、守護の象徴として崇拝されます。
また日本神話のヤマタノオロチは、「自然の猛威・災い・未知」の象徴として描かれているという説が有力だそうです。
蛇は、怖さと神秘、再生の両方を象徴する生き物として、エジプトだけでなく世界中で“特別な存在”とされてきたんですね。
古代エジプト展からちょっとズレてしまいましたが……神話や文化的な背景を知るのって、面白くないですか?蛇というモチーフひとつとってみても、エジプト神話からこれだけ世界中の神話や宗教に広がっていくのが、古代エジプト展の予習の醍醐味のひとつです。
他にも、エジプト神話でよく見る『スカラベ』の由来だったり、一部で熱狂的なファンを持つメジェド神が、可愛い見た目に似合わず「目からビームを出して敵を倒す」という設定を持っていたり……。
「展示されているミイラや蛇の装飾品は、ただ美しいだけじゃないんだ」「これらは古代の人たちが心の中で抱いていた宇宙観や信仰の“形”なんだ」だということが、予習によってより深く理解できるようになります。
この記事を読んで、「ちょっと面白そう!」と思ったことを少し予習していくだけで、展示を観る目が変わって、展示室を歩くたびに小さな発見があると思います。
せっかくですし、エジプト神話をちょっと頭に入れて、古代エジプト展におでかけしてみませんか?
広島の街で秋を感じるなら、この『古代エジプト展』はまさに絶好のチャンスです!
数千年前の文明が残したリアルな痕跡に触れることで、「歴史ってこんなに生き生きしているんだ」と思わされるはず。
しかも舞台は、地元が誇る広島県立美術館。縮景園の景色と一緒に楽しめるロケーションも含めて、ここでしか味わえない体験が待っていますよ。
この『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』は、展示を眺めるだけでなく、グッズを手にしたり音声ガイドを聴いたり――見て、聞いて、持ち帰って楽しめる“総合体験”として、ぜひ訪れたい一大イベント。
普段は美術館に足を運ばない方でも、この秋はぜひ挑戦してみてほしいです!きっと「行ってよかった」と思える一日になるはずですよ。
ネット情報 2025/09/24
ネット情報 2025/09/22
ネット情報 2025/09/16