廿日市市をもっと楽しむための総合情報マガジン
廿日市市にある宮島以外のおすすめ観光スポットについてはこちらの記事でご紹介しています!廿日市市に訪れる際はぜひ参考にしてみてください!
廿日市市にある厳島神社の鳥居についてご紹介する前に、そもそも鳥居とはどのようなものなのかについて簡単にご説明します!!
鳥居には色々な役割があると考えられています。
例えば、
・神社へ通じる門
・神社のシンボル
・神社の内側にある聖域な場所と、人が暮らす外側の世界との境界
・神社の中に不浄なものが入らないようにする結界
などが挙げられます。
鳥居の起源は、正確には分かっていませんが、有力とされている説を1つご紹介します!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その昔、太陽の神であったアマテラスオオミカミが弟のスサノオノミコトの横暴さに腹を立てて洞窟(天岩戸)に隠れてしまいました。太陽の神が洞窟の中に隠れてしまったことで、世界は真っ暗になり、悪い神も出るようになりました。
困った八百万の神々たちは天安河原に集まって、何とかアマテラスオオミカミに出てきてもらう方法を考えました。そこで、知恵の神であるオモイカネのアイディアで、鶏を沢山集めて鳴かせ、周りも含め大騒ぎしました。そうすると、アマテラスオオミカミは、「何事だ?」と洞窟から出てきました。出てきたことで、世界は再び明るくなり、悪い神達も逃げ出して行きました。
(参考:戸隠神社公式サイト)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この逸話以降、神様の前には鶏の止まり木を作るようになり、それが「鳥居」になったと言われています。語源はこの逸話に基づき、「通り入る」や「鶏居(とりい)」が変わっていったものだといわれています。
引用:株式会社カナメ
鳥居の土台には、「沓石(くついし)」という大きな石があり、その沓石の穴に柱が差し込まれています。この穴と柱は完全に固定されているわけではないため、力を逃すことができ、地震などの衝撃にも耐えられるような構造になっています!
鳥居の種類は、大きく分けると「神明(しんめい)鳥居」と「明神(みょうじん)鳥居」の2種類に分けることができます。これをさらに神社や形の違いで細分化していくと、60種類以上に分けることができるといわれています。
明神鳥居は、全体的に直線的な鳥居で、鳥居の一番上にある「笠木(かさぎ)」の両端が反っていません。また、その下にある「貫(ぬき)」の両端が柱の外に突き出していないシンプルな形が特徴で、自然木で造られていることがほとんどです!
神明鳥居の代表的な例としては、伊勢神宮の鳥居があげられます。
引用:伊勢神宮公式サイト
明神鳥居は、「笠木」の両端が天へ向かって反りあがっていて、その下に「島木」を重ねているのが特徴です。中央には神社の名前が書かれていて、力強く華やかな印象があります。朱色に塗られた鳥居は、大体この明神鳥居にあてはまります。
廿日市市にある厳島神社の大鳥居もこの明神鳥居の1つです。
廿日市市にある厳島神社以外の、明神鳥居の代表的な例としては、京都府の伏見稲荷神社があげられます。
伏見稲荷神社は、千本鳥居として有名ですよね!この鳥居1本1本は、明神鳥居に当てはまります!
引用:伏見稲荷神社 公式サイト
引用:じゃらんニュース
鳥居をくぐる際のマナーは、手前で立ち止まり、軽く一礼をすることです。出るときも同様に振り返って軽く一礼をして出ます。
また、鳥居の真ん中は、神様が通る道であるといわれているため、端を通るようにすることもマナーとして知られています。
現在、廿日市市にある厳島神社の大鳥居は、平安時代から数えて、9代目にあたるとされ、明治8年(1875年)に再建されました。
その高さは、なんと約16メートルで、建物の4階よりも少し高く、木造の鳥居としては国内最大級です!
廿日市市にある厳島神社の鳥居が海の上にある理由は、かつて宮島の島全体を神として信仰していたため、島の土地を傷つけないように海の上に鳥居や社殿が建てられたからであるといわれています。
宮島は自然が豊かで美しく、珍しい動物に出会うこともできます!以前、宮島で見ることができる幻の「白いたぬき」についてご紹介しているので、興味があればぜひこちらの記事も読んでみてください。
さて、本記事のタイトルにある、「廿日市市にある厳島神社の鳥居って浮いてるの?」
という疑問についてですが、結論を先にお伝えすると答えは「No」です!
廿日市市にある厳島神社の鳥居は、浮いているわけでも、固定されているわけでもなく、ただ置いてあるだけです!重さは約60トンあり、その重みのおかげで、廿日市市にある厳島神社の鳥居は固定することなく、自立しているんです!鳥居の中には、石や砂、粘土が敷き詰まっています!
不安定な砂場でも60トンという重さに耐えられるように、海底に約50cmの杭が30〜100本埋められています。これを「千本杭」といい、この千本杭の上に石を敷き詰め、大鳥居の重さに耐えられるしっかりとした地盤を作り出したそうです。
鳥居に使われている素材は、楠(くすのき)という木材です。楠は、とても固く、虫も付きにくいうえに、腐りにくいという性質を持っています。そのため、ずっと水の中にさらされていても、腐ったり傷んだりするリスクが少ないです。
また、鳥居の塗料に使われている素材は、光明丹(こうみょうたん)といい、錆び止めや、防腐の効果があるのだそう。ただ、見栄えをよくするために塗装されているわけではないんです!
今回の記事では、廿日市市にある厳島神社の鳥居の秘密についてご紹介してきましたが、いかがでしたか??
この鳥居を、機械もコンピューターも無い平安時代の職人さんが建てたと考えると、先人の力は本当にすごいですよね!!
廿日市市にある厳島神社の鳥居は、干潮時には歩いてくぐれるそうです!廿日市市に遊びに行った際は、時間を調べてぜひ行ってみてください!
ネット情報 2024/11/26
観光 2024/11/21